DTM音響機器レビュー

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Oberheim INDEX

Oberheim INDEX

Matrix-6(12DCOアナログ・シンセサイザー)
Matrix1000(12DCOアナログ音源モジュール)
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テーマ:DTM、宅録、ミックス、レコーディング、機材 - ジャンル:音楽

Oberheim Matrix-6

Oberheim Matrix-6

oberheim_matrix6.jpg


Oberheim Matrix-6
価格298,000円
■■■Oberheim Matrix-6機材情報■■■

 1985年発売のアナログ・シンセサイザー
当時オーバーハイムといえば、完全プロ用シンセ・メーカーという
ブランドイメージで、アナログシンセOB-X、OB-Xa、OB-8
そして、マトリックス・モジュレーションを搭載した
Xpander、Matrix-12など数多くの歴史的銘機を輩出したメーカーです。

そして今回ご紹介するOberheim Matrix-6
オーバーハイム製としては、非常にリーズナブルな価格で発売された
DCOアナログ・シンセサイザーです。

Oberheim Matrix-6は前年(1984年)に発売された
VCOアナログ・シンセサイザーXpnaderの技術
(マトリックス・モジュレーション等)を取り入れ
オシレーターをDCOとし、低価格を実現した製品と言えます。
低価格と言っても、アナログ・シンセサイザーとしては
本格的な物で、2DCO(オシレーター)、1VCF(フィルター)、
2VCA(アンプ)、3EG(エンベロープ)
2LFO(ロー・フリケンシー・オシレーター)という
本格的な物です。
3基のエンベロープは、通常はEG1がVCFモジュレーション用
EG2がVCAモジュレーション用、EG3がFMモジュレーション用となっており
廉価版アナログ・シンセサイザーのようにエンベロープが兼用ではないので
思ったような音作りを行うことが出来ると思います。
VCAも2基搭載されています。
このようなタイプの、アナログ・シンセサイザーには珍しい仕様ですが
VCAの一つはレベル調整用(プリセット・レベルとベロシティ値)で、
もう一つは、EG2によってエンベロープを組めるようになっています。
この2VCA仕様は、パッチング式のアナログ・モジュラー・シンセサイザーでは
よく、用いられる仕様で、このOberheim Matrix-6
パッチングと同様のことを行えるように設計された、
マトリックス・モジュレーションを搭載しているため、
このような仕様になっていると思われます。
実際に、モジュレーションの自由度からすれば
この2VCA仕様は必須とも言える仕様で
マトリックス・モジュレーションに対する
同社のこだわりが感じられます。

それでは、Oberheim Matrix-6
マトリックス・モジュレーションについて見ていきたいと思います。

初期のモジュラー式シンセサイザーは
基本的にはオシレーター、フィルター、アンプなどの各モジュールは
独立したモジュールとなっており、
それらをコードによってつなぐ(パッチング)事によって
音作りを行っていました。
この方式は、シンセサイザーの音作りの可能性を
最大限に引き出すと言っても過言ではなく
さまざまな、音作りが可能でした。
しかし、モジュラー式シンセサイザーは
思い通りの音作りをするのには、それなりの知識と経験が必要で
また、本体も大型になってしまう欠点がありました。
そのために、このモジュラー式シンセサイザーをより簡単に
そして、よりコンパクトにしたのが
MINI MOOGやProphet、そしてこのOberheim Matrix-6などの
キーボード一体型のシンセサイザーです。
しかしこのようなシンセサイザーは、
モジュラー式シンセサイザーに比べれば、パッチングという
自由度が削減され、決められたルーティングでの
音作りしか出来ませんので、シンセサイザーの音作りという観念からすれば
後退したと言えると思います。

Oberheim Matrix-6に搭載されている
マトリックス・モジュレーションは、モジュラー式シンセサイザーのような
自由なパッチングをキーボード一体型のシンセサイザーでも
実現するために開発された機能であると言えます。
マトリックス・モジュレーションはSOURCE(変調をかける側)が20種類DESTINATION(変調をかけられる側)が32種類用意されており
AMOUNTで変調度合いをコントロールできるようになっています。
パラメータは以下の通りになっています。

●SOURCE
01:ENVELOPE1
02:ENVELOPE2
03:ENVELOPE3
04:LFO1
05:LFO2
06:VIBRATO
07:RAMP1
08:RAMP2
09:KEYBOARD
10:PORTAMENTO
11:TRACKING GENERATOR
12:KEYBOARD VELOCITY
13:VELOCITY
14:RELEASE VELOCITY
15:PRESSURE
16:PEDAL1
17:PEDAL2
18:LEVER1
19:LEVER2
20:LEVER3

●DESTINATION
01:DCO1 FREQUENCY
02:DCO1 PLUSE WIDTH
03:DCO1 WAVE SHAPE
04:DCO2 FREQUENCY
05:DCO2 PLUSE WIDTH
06:DCO2 WAVE SHAPE
07:DCO1-DCO2 MIX
08:VCF FM BY DCO2
09:VCF FREQUENCY
10:VCF RESONANCE
11:VCA1 VOLIME
12:VCA2 VOLIME
13:ENV1 DELAY
14:ENV1 ATTACK
15:ENV1 DECAY
16:ENV1 RELEASE
17:ENV1 AMPLITUDE
18:ENV2 DECAY
19:ENV2 ATTACK
20:ENV2 DECAY
21:ENV2 RELEASE
22:ENV2 AMPLITUDE
23:ENV3 DELAY
24:ENV3 ATTACK
25:ENV3 DECAY
26:ENV3 RELEASE
27:ENV3 AMPLITUDE
28:LFO1 SPEED
29:LFO1 AMPLITUDE
30:LFO2 SPEED
31:LFO2 AMPLITUDE
32:PORTAMENTO RATE

マトリックス・モジュレーションを組み上げる際には
DESTINATIONとなるパラメータを理解した上で
SOURCEを選ぶ必要がありますが
それを、駆使することが出来れば
モジュラー式シンセサイザー並の音作りを行うことができ
Oberheim Matrix-6の真の可能性を
見いだすことが出来ると思います。

さらにこれとは別に、銘機Prophet 5のポリモジュレーションで有名な
DCO1でVCFをモジュレーションすることが出来ます。
これは、一般的にFM変調と呼ばれる物で
金属的な音作りをすることができ
Oberheim Matrix-6の音作りの幅を
大幅に広げる機能であると言えます。
DX7に代表されるような本格的なFM変調は望めませんが
VCFにて発振(サイン波)をさせることにより
モジュレーターがDCO1、キャリアがVCFの
FM音源とも言えると思います。

Oberheim Matrix-6が発売されたのは
最初にも記述しましたが、1985年
この当時は、すでに完全デジタル化されたYAMAHA DX7や
低価格のサンプラー等がすでに発売されており、
アナログからデジタルへの移行期であったと思います。
そのような、時代に発売されたアナログシンセですので
当然のことながら、メモリーやその他の機能など
デジタルの恩恵も受けているといえます。
音色メモリーはシングルが100パッチ、マルチが50パッチ
もちろんMIDIにもフル対応で、さらにスプリットモードも備えています。
これは、2つの異なる音色をアッパーとロワーに割り当てることができ
左手でベース音色、右手でコード音色を演奏させることが可能になっています。
またその際、アッパーとロワーで異なるMIDIチャンネルを指定することできます。
もちろんベロシティ、アフタータッチ対応
現在では、あたりめの機能ですが当時としては
この価格帯では、驚異的と言える機能を誇っており
現在のDTM環境にも問題なく導入できるといえます。

かんじんのOberheim Matrix-6の出音についてですが
オーバーハイムの特徴をダイレクトに引き継いだ
期待を裏切らない音質であると言えます。
同社のXpanderやMatrix 12などは、オシレーターがVCO、
さらに、価格も違いすぎますので単純に比較することはできませんが
十分にそれらのキャラクターは継承していると思います。
むしろ、価格差を考えれば驚異的とも言えます。
DCOの特徴とも言える、硬質な高域の特徴はありますが
オーバーハイムの伝統とも言える、厚いブラスや
全体的な音の太さなど申し分ありません。
また、FM変調の金属音や、マトリックス・モジュレーションを複雑に駆使した
SE音など、アナログシンセでこれだけの音作りができるのかと
驚かされる音色もありました。
全体的には、2DCOをつかった厚めの音色が多くプリセットされていますが
オリジナルで音作りをし、1DCOで音作りをしてみましたが
アシッド風のベースや、テクノ系の音色にも十分対応でき
DCO自体もしっかりとしたコシのある音質であることに驚かされました。

このようにOberheim Matrix-6は、アナログシンセ最終時期に
発売された商品だけあって、機能、音質とも最終形にふさわしい
完成された製品という印象です。
MIDIにもフル対応していますし
音色エディッターも存在しますので、
現在のDTM環境でも十分使用できる
リアル・アナログ・シンセサイザーといえまます。



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■■■Oberheim Matrix-6スペック■■■

●鍵盤:61鍵(ベロシティ、アフタータッチ対応)
●発音数:6音ポリフォニック(12DCO)
●音色メモリー:100(シングル)、50(マルチ)
●パッチエディット:DCO1
 (フリケンシー、フリケンシー・モジュレーション、シンク、
  パルス・ワイズ・モジュレーション、波形、ウェーブ・セレクト
  レバー、キーボード/ポルタメント、キー・クリック)
 DCO2(同上)、VCF、VCA、FM/トラック、ランプ/ポルタメント、
 ENV1~3、LFO1/2
●マトリックス・モジュレーション:SOURCE20種類、DESTINATION32種類
●マスターエディット:MIDI、TUNE他
●スプリット・エディット:リミット、トランスポーズ、MIDIアウトプット他
●接続端子:オーディオアウト2、MIDI IN/OUT/THRU、フットコントロール2

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http://www.lgril.com/


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Oberheim Matrix1000

Oberheim Matrix1000

サウンドハウス



matrix1000.jpg


Oberheim Matrix1000
■■■Oberheim Matrix1000機材情報■■■

Oberheim Matrix1000はOberheim Xpanderを
よりローコスト化した形で発売された
Matrix6のプリセットモデル
ROLAND JXシリーズとならぶ DCO synthの代表格となっています。
ローコスト化されたといっても、マトリックスモジュレーションは
健在で、Xpanderよりも強化された部分もあります。
Oberheim Matrix1000のプリセットは1000音(200RAM+800ROM)
アナログ系の音色でないものはないほど用意されています。
全ての音色を聞くだけでもひと苦労です。
また、本体では直接エディットできませんが
UNISYNや専用エディッターを使えば
膨大なパラメータをいかした音づくりも可能です。
プリセットは、2DCOを生かした音色が中心で、
Oberheimお得意のブ厚いブラス、ストリングスは
バリーエションも豊富に用意されています。
また、プリセットにはあまりはいっていませんが
エディッター等で、1DCOで音作りを行えば
Juno106のようなベース・リードや
VCFレゾナンスをいかした音色など
プリセットではあまり用意されていない
最新のテクノ系のサウンドにも、対応できます。



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■■■Oberheim Matrix1000機材情報■■■
●最大同時発音数:6音(12DCO)
●1VCF
●3ENV
●2LFO
●マトリックスモジュレーション
●200RAM+800ROMプリセット

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