DTM音響機器レビュー

新旧DTM音響機器、プラグイン等の独自レビュー・情報・スペック等をご紹介致します

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CASIO INDEX

CASIO INDEX

CZ-101 P.D.音源デジタル・シンセサイザー

MA-101 ホームキーボード
PT30 ホームキーボード
RZ-1 リズムマシン
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テーマ:DTM、宅録、ミックス、レコーディング、機材 - ジャンル:音楽

CASIO CZ-101

サウンドハウス



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CASIO CZ-101
価格89,000円(1985円当時)
■■■CASIO CZ-101機材情報■■■

2012年現在、CASIOはホームキーボードで有名なメーカーですが
1980年代後半、独自の音源方式を採用した
デジタル方式のシンセサイザーCZシリーズを販売していました。
その中でもこのCASIO CZ-101
コンパクトで低価格なのと、他では得られない独特の音色で
再評価されるようになりました。

CASIO CZ-101は当時新開発だったP.D.音源を採用
デジタルシンセサイザーとして9万円を切った価格に加え
乾電池で起動可能であることなど、
当時としては画期的な商品であったと言えます。

CASIO CZ-101のサウンドの特色とも言える
P.D.音源はフェイズ・ディストーション(Phase Distortion)の略で
正弦波(正確にはコサイン波)の位相を歪ませることで
波形を作り出すデジタル方式の音源です。
P.D.音源の波形はノコギリ波、矩形波、パルス波、ダブルサイン波、
レゾナンス(3種類)、矩形波~パルス波の8種類
それらを組み合わせることで33種類のバリエーションを持っています。
当時はアナログシンセが主流でしたので
オシレーター部分で33種類もの波形を持っているのは
画期的だったと言えます。

CASIO CZ-101ではこのオシレーター(DCO)を2系統搭載
フィルターに当たるDCW、そしてアンプのDCAにて音作りを行っていきます。
当時デジタルシンセといえばFM音源のYAMAHA DXシリーズが
一世を風靡していましたが、音作りが難解で熟練が必要でしたが
このCASIO CZ-101はDCO-DCW-DCAと
アナログシンセサイザーに近い構成で、
わかりやすく音作りが行えるといえると思います。
気をつけなければならないのは、DCWにはレゾナンスは搭載されていません
当時のデジタル技術では再現出来なかったのが非搭載の理由ですが
その代わりに波形にレゾナンス波形が用意されていますが
レゾナンスを発振させたような音色は作り上げることは出来ませんでした。

エンベロープ・ジェネレーターはDCO、DCW、DCAそれぞれに
1基ずつ搭載されていて、それぞれ独立して設定可能になっています。
エンベロープ・ジェネレーターは8ステップ方式で
ADSR方式よりも細かな設定が可能で、微妙な音色変化にも対応可能です。

さらに、これらのDCO、DCW、DCA、EG、DLFOなどを1つのブロックとして
2系統を合わせて発音させることができ、
ライン1、ライン2と呼んで、デチューン及びアウトプットの
設定が行えるようになっています。
ライン1、ライン2それぞれの独立出力、ライン1+デチューン設定したライン2、
ライン1+デチューンしたライン1と4つの組み合わせが出来るようになっています。
デチューンは、オクターブ単位、半音単位、ファインチューニングの設定で
上下に行うことが出来るようになっています。
このように基本的には2系統のサウンドを1音色として演奏していますので
スペック的には8音ポリですが、実質には4音ポリと考えた方が
よろしいかもしれません

またこのCASIO CZ-101はもちろんMIDIにも
対応していますが、MIDIモード4にも対応しており
4パートのモノラル・マルチティンバーでの演奏も可能となっています。

このようにして作られたブラスやストリングス、パーカションなど32音色が
あらかじめプリセットされており、その内16音色はユーザーエリアとして
オリジナルの音色を記録することが出来ます。
さらにオプションですが拡張RAMカードリッジRA-3を使用することにより
さらに16音色のメモリー容量を拡張できる仕組みとなっています。

パフォーマンスにおいては、基本的なピッチベンダー、ビブラートは
もちろん搭載していますが、当時としては珍しかった
ポリフォニックのポルタメント機能が装備されていました。
また、ショルダーストラップ用の金具が用意されていて
小型軽量を生かしてショルダーキーボードとして
使用できるようになっています。

CASIO CZ-101はP.D.音源の記念すべき第1号機、
その後、標準鍵盤のCZ-1000、
シーケンサーなど機能を拡張したCZ-5000
フラッグシップモデルのCZ-1を進化を続けましたが
最初のモデルをミニ鍵盤で発売したところなど
当時としては異色であり、小型軽量のシンセサイザーというジャンルを
提案したこのモデルの存在意義は大きかったと思います。



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■■■CASIO CZ-101スペック■■■

●鍵盤:49鍵 ミニ鍵盤

●同時発音数:8音

●音源方式:PD音源(Digital Phase Distortion Synthesis)
  (sine, saw, square, pulse, resonance, double-sine, saw-pulse)

●DCW:8ステップ・エンベロープ・ジェネレーター、
    レベル、レイトコントロール、キーフォロー

●DCA :8ステップ・エンベロープ・ジェネレーター、
    レベル、レイトコントロール、キーフォロー、ヴォリューム

●メモリー:16プリセット、16ユーザー、
    (拡張RAMカートリッジRA-3にて+16音)

●MIDI対応

●外形寸法:676W×208D×70Hmm

●重量3.2kg

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KORG ELECTRIBE MX EMX-1

サウンドハウス



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KORG ELECTRIBE MX 国内最低価格保証・衝撃特価サウンドハウスで見る

KORG ELECTRIBE MX EMX-1
価格63,000円
■■■KORG ELECTRIBE MX EMX-1機材情報■■■

ELECTRIBEシリーズは
ヴァーチャル・アナログ・シンセサイザーのELECTRIBE・A、
リズム・シンセサイザーのELECTRIBE-Rが発売され
どれも大ヒットし、ダンスミュージックの戦力として
DJブースで使われていました。
このKORG ELECTRIBE MX EMX-1
そのELECTRIBEシリーズの完成形とも言えるモデルで
ELECTRIBE-R/Aがそれぞれ、リズム/シンセサイザーに特化した
製品だったのに対し、このKORG ELECTRIBE MX
1台でリズムからシンセパートまでをカバーし
音源も大幅に強化され、曲を完成形まで作り出すことの
出来る製品となっています。

まずは、強化された音源部分から見ていきたいと思います。

KORG EMX-1の音源は16タイプもの
音源方式が用意されたMMT(Multiple Modeling Technology)が
搭載されています。

ELECTRIBEシリーズやMS2000などに搭載されていた
ノコギリ波、矩形波などの基本的な
バーチャルアナログ音源による「ウェーブフォーム」

オシレーターの位相をリセットし倍音を作り出す「シンク」、

6つのオシレーターをユニゾンで発音させる「UNISON OSC」

ふたつの入力信号を受けてその和と差の音を
出力する「リング・モジュレーション」、

モジュレーターの出力をキャリアで変調する「クロス・モジュレーション」

変調により複雑な金属的倍音を作り出す「VPM OSC」

3つの波形を合成する「ADDITIVE OSC」

波形にくし形フィルタを等す「COMB OSC」

音声のスペクトルを変化させているような「フォルマントオシレーター」

効果音作成に威力を発揮する「ノイズ・オシレーター」

新たに搭載されたPCM波形にくし形フィルタを通す「PSM OSC+COMB」

PCM波形の倍音を増強するような効果の「PCM OSC+WS」

オーディオ・インからの入力信号にくし形フィルタを通す「AUDIO IN+COMB」

などの音源方式が採用されており、
同年代のシンセであるZ1やMS2000よりも
むしろ多彩な音源方法が採用されています。

従来のELECTRIBEシリーズはすべてバーチャルアナログ音源でしたが
このKORG ELECTRIBE MXでは
PCM音源も装備され、サウンドの幅が広がったといえると思います。
PCM波形はドラム波形が207音、ピアノ、ストリングス、ベースなどの
シンセPCM波形が76音用意されています。

KORG EMX-1では、これらの多彩なオシレーター波形に
フィルターを使って音作りを行っていきます。
フィルターは一般的なローパスフィルターの他にも
ハイパスフィルター、バンドパスフィルター、
バンドパスフィルターで通過させた音に原音を追加する
バンドパスフィルター・プラスの4種類が用意されています。

さらに、アナログ独自の歪みを追加する
「ドライブ」を搭載することにより
マニアックな音作りも行えるようになっています。
KORG EMX-1は外部入力もありますので
外部入力したソースにこのフィルターをかけて
音作りすることも可能となっています。

通常はこのようにして作られたサウンドに
エフェクトをかけて仕上げることとなります。
KORG ELECTRIBE MXのエフェクトは
16のエフェクトの中から3つ選択し使用することとなります。
エフェクトはパターン毎に設定が出来、
ひとつのパートに複数のエフェクトをかけることも出来ます。
エフェクトの種類は、リバーブ、ディレイ、コーラス、ピッチシフター
コンプレッサー、イコライザーなどの基本的なものから
入力信号にフォルマントを追加するトーキング・モジュレーター、
ビット落とし効果のあるデジメーター
特定の短い周期でサンプリングし連続再生するグレイン・シフターなど
個性的なものまで、幅広く用意されています。

さらにKORG EMX-1では外見の特徴ともなっている、
12AX7を使用した真空管回路によるチューブゲイン機能によって
本体の出力信号を真空管に好きなレベルで入力し
真空管独特の歪みやウォームなサウンドを
得ることが出来るようになっています。
この真空管はステレオLRのみにかかりますので
例えば特定のサウンドのみに真空管の歪みを加えたいという時は
そのサウンドをLRから出力して、その他をAUXより出力し
外部でミックスすることとなります。
内部で真空管への送りを選択出来れば便利なのですが
この辺は次期モデルなどで改善すればと思いました。

KORG ELECTRIBE MXでは、これらの音源方式で
つくられたサウンドを、9つのドラムパートと5つのシンセパートを
利用し、パターンを組んで楽曲を作り上げていくことができ
1台で高度なダンスミュージックを作ることが可能となっています。

パターンは大きく分けて
ドラムパートで作るリズムパターンと
シンセパートで作る、フレーズパターンがあります。
本体に256パターンを作成し保存することが可能で
1パターンは16のパートで成り立っています。

パターンの作成方法は往年のリズムマシンの打ち込み方法である
ステップ・シーケンサーによるステップ・レコーディングと
リアルタイム・レコーディングより
素早く行えるように工夫されています。

さらに、打ち込んだパターンをモーション・シーケンス機能により
リアルタイム・パフォーマンスの情報を
パターンに記録することが出来るようになっています。
このモーション・シーケンス機能はつまみやキーによる音色変化を
記録し再現する機能で、エフェクトのパラメータや
ドラムパートの、ピッチ、パン、レベル、各種モジュレーションのパラメーター
シンセパートの、カットオフやレゾナンスなどのエディットパラメーターや
モジュレーション、オシレーターのパラメーターなど
1パターンにつき24個まで記録することが出来るようになっています。

KORG EMX-1は、このようにして作られたパターンを繋げて
1曲分の演奏に仕上げた物をソングと呼んでします。
ソングは最大で64曲、1ソングにつき最大256パターンを
使用することが出来ます。
さらに、パターン演奏に加えて、つまみなどの動きも記録することが出来ます。

さらに、KORG EMX-1はそれまでの
ELECTRIBEシリーズシリーズにはなかった
アルベジエイターを搭載しています。
このアルベジエイターは通常の物とは異なり独特の物です。
本体左下にある、ステップキーとリボンコントローラー、
スライダーを利用して演奏する事の出来るもので
ステップキーで演奏する音階を指定し
リボンコントローラーに触れると演奏が開始されます。
リボンコントローラーは触れる場所によりゲートタイムが変化します。
そして、スライダーを操作することにより、
アルペジオ・スケールによって設定した音階に沿って
音程が変化するようになっています。
この仕組みはなかなか文章で表現するのは難しいと思いますので
下記の動画へのリンクや実際に楽器店などで
触ってみて確認してみて下さい。

KORG ELECTRIBE MXはこのようにして作られたデータを
メディアに記録することが出来るようになっています。
対応メディアは第1世代がスマート・メディア、
第2世代がSDカードとなっています。

その他にも、パターンをロールしてくれるRoll機能や
パターンそれぞれにアクセントをつけてくれる機能、
どのようなパターンや、ソングを切り替えても
テンポを同一に保ってくれるTEMPO LOCK機能など
ライブ・パフォーマンスを意識した各種機能が多数搭載されています。
ダンス・ミュージックの曲作りから、ライブパフォーマンスまで
幅広くこなすことの出来る、素晴らしい製品であると思います。
オリジナル性を手軽に加えたいミュージシャンや、
DJ、サウンド・クリエーター、DTMユーザーはもとより、従
来のELECTRIBEシリーズもっている方にも
おすすめできると思います。



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■■■KKORG ELECTRIBE MX EMX-1スペック■■■

●システム:MMT(Multiple Modeling Technology)
・オシレータ・タイプ:16種類(シンセ・パート)
・4種のフィルター・タイプ(シンセ・パート)
・ドライブ回路(シンセ・パート)
・モジュレーション機能(アサイナブル、テンポ同期可能)

●内蔵波形数:ドラムPCM波形(16ビット、44.1kHz)=207種類、
  シンセPCM波形(16ビット、44.1kHz)=76種類

●パート数:16(シンセ・パート×5、ドラム・パート×9、
  シンセ・アクセント・パート×1、ドラム・アクセント・パート×1)

●メモリー容量:256パターン(192プリロード)、64ソング(3プリロード)

●エフェクト:16種類×3系統(チェイン可能)

●シーケンサー部 :パターン]パートごとに最大128ステップ、
 1パターンにつき最大24系統のモーション・シーケンス
  [ソング]1ソング最大256パターン、
 イベント・レコーディング最大20,000イベント

●アルペジエータ部:リボン+スライダー、スケール選択可能

●アウトプット:L/MONO、R(標準フォーン・ジャック:モノ×2)、 
 INDIVIDUAL3、4(標準フォーン・ジャック:モノ×2)、
 ヘッドホン(標準フォーン・ジャック:ステレオ)

●インプット:AUDIO IN(標準フォーン・ジャック:モノ)

●MIDI:IN、OUT、THRU

●外部記憶装置:SDカード(最大2GBまで)、SDHCカード(最大32GBまで)

●真空管:12AX7×2

●消費電力:14.5W

●電源:DCイン(DC12V)

●外形寸法:358(W)×256(D)×62(H)mm(ゴム足含む)

●質量:3.1kg

●付属品:ACアダプター

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KORG ELECTRIBE MX 国内最低価格保証・衝撃特価39,800円

KORG ELECTRIBE MX 国内最低価格保証・衝撃特価








KORG ELECTRIBE MX EMX-1SD

KORG ELECTRIBE MX EMX-1SD




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DAVE SMITH INSTRUMENTS INDEX

DAVE SMITH INSTRUMENTS INDEX

Mopho Keyboard - アナログ・シンセサイザー
Prophet '08 - アナログ・シンセサイザー
Prophet '08 PE - アナログ・シンセサイザー
TEMPEST - アナログ・リズムマシン
TETRA - アナログ・音源モジュール

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DAVE SMITH INSTRUMENTS TEMPEST

サウンドハウス



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DAVE SMITH INSTRUMENTS TEMPEST
オープンプライス予想価格200,000円前後
■■■DAVE SMITH INSTRUMENTS TEMPEST機材情報■■■

DAVE SMITH INSTRUMENTS TEMPEST
Sequential Circuits Inc.社の設立者でアナログ・シンセサイザーの銘機
Prophet-5の設計者としても知られているデイブ・スミス氏と
Linn Electronics社の設立者でドラムマシンの銘機「LM-1」「Linn9000」
やAKAIとの共同開発による「MPC60」「MPC3000」などを開発した
ロジャー・リンが開発に参加したアナログ・ドラムマシンです。

デイブ・スミスのアナログ音源の長年のノウハウと、
ロジャー・リンのリズムマシンのこちらも熟練したノウハウが
融合した機材というだけで、もうこれ以上はないというほどの
期待が高まる製品です。さっそく見ていきたいと思います。

DAVE SMITH INSTRUMENTS TEMPESTの音源としての構成は
ヴァーチャル音源ではなく、
純粋なアナログ・シンセサイザー回路を搭載しており、
オシレーター、VCFフィルター、VCA回路を持っています。
同時発音数は6音、1ボイスに4つのオシレータを
使用することが出来るようになっています。
ドラムマシンというよりは、アナログ・シンセサイザーという構成で
回路構成だけを見れば、誰もがアナログシンセサイザーと考えると思います。

DAVE SMITH INSTRUMENTS TEMPESTに搭載されている
4つのオシレーターはオシレーター1と2がアナログオシレーターで
オシレーター3と4がデジタルオシレーターという構成になっています。

オシレーター1と2はアナログDCOオシレーターで
波形は三角波(Triangle)、 ノコギリ波(Saw)、
ノコギリ波+三角波(Saw-Triangle)、
パルスワイズモジュレーションが可能なパルス波(Pulse)を選択可能です。
また、オシレーター1には矩形波のサブオシレーターも搭載されています。
オシレーターに対するパラメーターも通常のアナログシンセと同様
各オシレータ毎に、波形選択、レベル、ファインチューニングによるデチューンや
グライド、シンクなど、細かいエディットが出来るようになっています。

オシレーター3と4はデジタルオシレーターが搭載されています。
波形はあのLinndrumの波形や、アコースティックドラムの波形はもとより
各種パーカッション、Prophet VSのデジタル波形や、
往年のアナログサウンドなどの波形が用意されています。
こちらも、レベル、ピッチ、ファインチューニング、グライドなどの
エディットパラメーターが用意されています。
また、オシレーター3と4はフィルターを通さないで
直接VCAへ送ることが出来るようになっており
サウンドの幅が広がると思います。

次はDAVE SMITH INSTRUMENTS TEMPEST
フィルターを見ていきたいと思います。

DAVE SMITH INSTRUMENTS TEMPESTに搭載されている
フィルターはボルテージコントロールのアナログ・フィルター(VCF)で
ローパスフィルタとハイパスフィルターが用意されています。

ローパスフィルターは、2-poleと4-poleの切り替えが可能で
一般的なカットオフとレゾナンスで音作りをしていくタイプで
4-poleでは過激な発振サウンドを作ることも出来ます。
また、Moogタイプのフィルターで有名な
フィルターへの入力信号をループさせる
フィードバックも用意されており、過激なサウンドも
作り出すことが出来るようになっています。

ハイパスフィルターは2-poleタイプのでカットオフフリケンシーのみの
シンプルな機能ですが、ローパスフィルターとは
独立して用意されていますので、組み合わせることにより
多彩な効果を得ることが出来ます。

次にDAVE SMITH INSTRUMENTS TEMPEST
エンベロープについて見ていきたいと思います。

搭載されているエンベロープは
1ボイスにつきFilter、Amp、Pitch、Aux1、Aux2、と
5つものエンベロープを使用することが出来るようになっています。
アタックとディケイだけのADと
アタックとディケイの間にピークを設定できる
DAPDSR方式のエンベロープが用意され、
切り替え可能となっています。
通常のアナログシンセよりも複雑なエンベロープを組むことが
出来るようになっています。
リズム音を作り上げるために考えられた設計であると言えると思います。

LFOは2系統搭載されています。
波形は、三角波、ノコギリ波、リバース・ノコギリ波、矩形波、ランダム波の
5種類、ランダム波はサンプル&ホールドタイプが用意されています。

これらの5つのエンベロープと2つのLFOは
モジュラーシンセサイザーのパッチングと同等の事ができる
「モジュレーションパス」という機能によって
各オシレーターの周波数や、オシレーターレベル、サブオシレーターレベル
ローパスフィルターカットオフ、レゾナンス、ハイパスフィルター
VCA、LFO周波数など50種類以上のサウンドパラメータへ接続することにより
自由度の高いモジュレーションを組むことが出来るようになっています。
接続元となるソースもエンベロープやLFOのみならず
ベロシティ、ノイズ、ノートナンバー、ランダム、フットペダル
ピッチベンド、モジュレーションホイール、ブレスコントロール
など20種類以上のソースが用意されており
さらに、最大で8系統の「モジュレーションパス」同時に使用可能ですので
モジュラーシンセサイザー並の自由度の高い音作りが可能となっています。

これらの音色を16のパッドに割り当てて演奏させる事となります。
演奏状態でシフトキーを押しながら、パッドを選択することで
ミキサーセクションをエディットすることが出来るようになっています。
このセクションには、各パートのレベル、パン、ソロ、ミュートなど
ミキサーとしての基本パラメーターの他に
ディレイ・エフェクトの調整つまみを用意されており
通常の状態では、ディレイのセンドレベルを
シフトを押すことにより、リピートとディレイタイムの調整を
行うことが出来、ここでディレイのかかり具合などを
調整するようになっています。

これまで、記載してきたパラメーターのほとんどは
パネル上にある、つまみやスイッチ、パッドを利用して
リアルタイムにコントロールすることが可能となっていますが
さらにDAVE SMITH INSTRUMENTS TEMPESTでは
Real Time FXと2本のタッチスライダーにより
リアルタイムのパフォーマンスが飛躍的に向上されています

Real Time FXは本体左にある、位置と圧力センサーを搭載した
タッチスライダーによってコントロールすることが出来るようになっています。
通常の状態ではFX1とFX2が割り当てられていますが
シフトキーを押すことにより、FX3とFX4に切り替わり
合計で4つのFXをコントロールすることが出来ます。
FXには、ビート全体のサウンドを変化させる「ビートFX」と
このサウンドの音色エディットパラメーターを変化させる
「ノートFX」の2種類があり、「ノートFX」は
リアルタイム・パフォーマンスの状況を
シーケンサーに記録することが出来るようになっています。
これにより、DAVE SMITH INSTRUMENTS TEMPEST
様々なパラメーターをリアルタイムで強力に変化させることができ
ライブパフォーマンスなどに威力を発揮すると思います。

DAVE SMITH INSTRUMENTS TEMPESTの本体に
搭載されている16のパッドは自照式で、選択時やトリガー時に
発行するタイプとなっています。
パッドは、パッドファンクションでの選択に応じて
通常のパッドのように各音色をパッドを叩いて発音させるモードの他に
リズムパターンの切り換えや、各16トラックの個別のミュート、
指定したスケールで鍵盤のように音階を付けて演奏できるモードなど
打ち込みからリアルタイムでの演奏まで、
非常に便利でわかりやすく使うことが出来るよう工夫されている印象です。
面白いところでは、16のパットに16段階のベロシティを割り当て
演奏する事も出来るようになっています。

パッドファンクションの右側には、パッドオプションがあり
指定した間隔で繰り返しサウンドを発音させるロール機能や
波形を逆再生するリバース機能、
パッドのベロシティを常に最大にして発音させる
フィックス・レベル機能、
さらに、音色バンク切り替えるボタンもあり
そのボタンを押すことでサウンド・バンクBに切り替わり
32音色のサウンドをスタンバイすることが出来るようになっています。

※サウンド・バンクBはバージョン1.0では対応していません、
バージョンアップにて対応予定です

DAVE SMITH INSTRUMENTS TEMPESTでは
これらの多彩な機能を利用して、シーケンスを組んで演奏する事となります。

DAVE SMITH INSTRUMENTS TEMPESTのシーケンサーは
おなじみのステップ入力、リアルタイム入力どちらにももちろん対応しています。

ステップ入力は16のパッドがそのまま、16ステップとなり
発音するステップが自照式パッドにより発光状態となりますので
打ち込み状況が一目瞭然で、迷うことなく入力出来ると思います。

リアルタイム入力時も、前記のパッドファクションを切り替えて
ドラムは通常のトリガー発音モードで、
ベースやシンセ音は、音階を付けてパッド演奏できるモードを利用するなど
最適な方法で、入力が行えるように考えられていると思います
もちろん、演奏しながらリアルタイムで音を重ねていく
オーダーダビングも行えるようになっています。

DAVE SMITH INSTRUMENTS TEMPESTでは
自照式パッドでの入力確認の他に
ディスプレイのビートイベントスクリーンで
確認や修正を加えることが出来るようになっています。
各ステップ毎の、ベロシティやチューニング、発音の長さなど
ディスプレイの周りに配置されている、ノブやボタンを使用して
素早く、効率的にエディット作業が行えるようになっています。

また、シフトキーを押しながら、プレイキーを4拍単位でタップすることにより
リアルタイムで目的の楽曲のテンポに
素早くシーケンスのテンポを合わせることが出来る
タップテンポ機能も搭載しています。
ディスプレイ等で呼び出すなどの手間がなく
フロントパネルの2つのボタンのみでタップテンポの設定が
素早く行えるのは嬉しい限りで、
この機能だけではありませんが
すべての機能が本当によく考えられている印象です。

次はDAVE SMITH INSTRUMENTS TEMPEST
フロントパネル右上にあるメインアウト・エリアについてです。
ここには、全体のボリュームの他に
「ディストーション」と「コンプレッション」のつまみが用意されています。
つまみ、1つだけでかかり具合を調整するのみですが
ここにも、開発者のこだわりが感じられます。
なんとこれに搭載されているディストーションと
コンプレッサーはアナログ回路です。
ほんとうにこだわりが感じられます。

最後にリアパネルの入出力関係を見てみたいと思います。
音声出力はステレオ・メインアウトの他に6つの独立アウトを備え
音声出力は合計で8つ装備されています。
その他にはヘッドホン端子、フットスイッチ端子、ペダル端子
MIDI端子、USB端子を備えています。
残念ですが、USB端子は音声出力には対応していませんが
ここまで、アナログにこだわっていますので
やはり、出力もアナログでということではないでしょうか
実際にデジタル出力よりアナログでの出力の方が
空気感や奥行きが感じられる場合が多々あります。
リズムマシンでペダル端子を装備しているのは珍しいと思いますが
これは後日のアップデートで6ボイスのアナログ・シンセサイザーとして
利用できるようになるとアナウンスされていますので
それを見越した装備と言えるともいます。

サウンドはDAVE SMITH INSTRUMENTSアナログシンセの
流れをくむキャラクターで、アナログ・オシレーターだけを聞いていれば
同社のProphet'08と間違えるほどの素晴らしいサウンドです。
Prophet'08はサブオシレーターを搭載しておりませんので
それ以上の厚みといえると思います。

デイブ・スミスとロジャー・リンが開発したというだけで
歴史的銘機となる可能性が高い商品ですが
その機能や、出音を聞いてあらためて
それを確信することが出来ます。
リズムマシンとしてだけではなく、将来的に
6ボイスのアナログ・シンセサイザーとしても活用できる点
バージョンアップにて機能を強化していける点など
その潜在能力のすべてがわかるのは、
まだこれからのような気がします。
10年、20年と使っていけるそんな予感のする
製品であると思います。




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■■■DAVE SMITH INSTRUMENTS TEMPESTスペック■■■

●6ボイスアナログドラムマシン

■アナログボイスストラクチャー
●オシレーター:2xアナログ, 2xデジタル
●デジタルソース:
クラシックドラムマシン、Prophet-VSの波形などを搭載
  (FXPansionとGoldbabyによるサンプル波形)
●フィルター:1ボイスにつき1xローパスフィルター,
        1xハイパスフィルター
●モジュレーションパス: 8系統
●LFO:1ボイスにつき2xLFO
●エンベロープ:1ボイスにつき5エンベロープ(Filter, Amp, Pitch, Aux1, Aux2)

■ハードウェア
●アウトプット: L/R
●ヘッドフォンアウト:1
●インディビジュアルアウト: 6
●MIDI: IN / Out
●外部コントロール:フットペダル / エクスプレッションペダル
●USB端子:1
●ディスプレイ:高コントラスト有機ELディスプレイ
       (256 x 64ピクセル)
●自照式ドラムパッド: ベロシティとプレッシャーに対応した
           16個のドラムパッド
●タッチフェーダー:ポジションとプレッシャーに対応した
           2本のタッチフェーダー

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