DTM音響機器レビュー

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ENSONIQ TS-10

ENSONIQ TS-10

サウンドハウス



ensoniq_ts_10.jpg


ENSONIQ TS-10 1993年発売
ENSONIQ TS-10価格348,000円
■■■ENSONIQ TS-10機材情報■■■

 ENSONIQ TS-10は同社のSD-1の後継機
シンセサイズやシーケンスの基本的な機能をすでにワークステーションとして
完成の域に達していたSD-1から踏襲し、エフェクトを大幅に強化して
SD-1のほとんど唯一の弱点をも克服た商品。
さらにENSONIQ TS-10では新しい強力なシンセサイズ機能が
追加されENSONIQ TS-10は音楽を作り出すためのツールとして
磨き上げられたシンセサイザーといえると思います。

 ENSONIQ TS-10シンセサイズに関しては、
PCM波形/フィルター/アンブという基本的なもの
音色はさすがエンソニックと納得してしまう骨太での非常にヌケのいい音という印象ENSONIQ TS-10の波形は254種類、6Mバイトを搭載
エンソニック独自のトランスウェーブも用意されています。
トランスウェーブは複数の異なるスペクトラムを持つ1サイクル波形を
連続させたもので、モジュレーターを使用することによって
オシレーターの段階でさまざまな音色変化を生み出すことができる
ウォルドルフのマイクロウェーブと同じ方式のものです。
 音作りの基本単位はサウンドと呼ばれ1サウンドは最大6ボイスで構成されていす。
レイヤーやスプリットといったサウンドの組み合わせは
プリセットと呼ばれていて、最大3サウンドを使用できます。
ROMやRAMなどの、一般的にいうバンクはバンクセットと呼ばれる
さらに各バンクセットが10個のグループに分けられていて
このバンクセット内のグループのことをバンクと呼び、ユーザーRAMは2バンクセット、ROMは3バンクセット用意され、各バンクセットにはサウンドとプリセットが
60個ずつメモリーされています。

●プリセット(60×2RAM+60×3ROM)
●サウンド(60×2RAM+60×3ROM)

 ENSONIQ TS-10のファクトリー・プリセットには
「~groove』という名前が付いたサウンドが
いくつか入っていますが、これらのサウンドを弾いてみると
リズミックなシーケンスが聴こえてきます。
これは、新しく加わったシンセサイズ機能、
Hyper-Wave(ハイパー・ウェーブ)によるものです。
ハイパー・ウェーブ機能によって、コルグのWavestationと同じように、
任意の波形を連結したウェーブ・リスト(いわゆるウェーブ・シーケンス)を
さらにウェーブ・リスト内にループを設定することも可能なので
リズミックなシーケンスなど、さまざまな効果を作り出すことができます。
 ENSONIQ TS-10音作りに関しては、
もうひとつ重大な機能が追加されています。
内蔵された2MバイトのSIMMメモリーにエンソニックのサンプラー
ASR-10やEPS-16のサンプリング・サウンドを読み込んで、
それを音色プログラムに取り入れることが可能です。
SIMMメモリーはマッキントッシュ用のものが使用されており、
4MB×2枚に差し換えることによって8Mバイトに拡張できます。
2MBの状態ではサンプリング・サウンド用のバンクセットはひとつだけで
1Mワードのサンプリング・サウンドを読み込めるます。
8MBに拡張すると、アクセスできるバンクセットがふたつに増え
バンクセットにつき2Mワード、計4Mワードのサンプリング・サウンドを
読み込めるようになります
残念ながらサンプル・ダンプ・スタンダードには対応していません
 ENSONIQ TS-10のエフェクトは73種類。
通常考えられる組み合わせはすべて網羅されています

 さらにENSONIQ TS-10にはほかの機種に決定的な
差をつけている特徴があります。
それは,ライヴにおいて圧倒的に使いやすいということです。
 ライヴでの使いやすさを生み出している機能は、主としてふたつあります。
まず、フロント・パネル中央の蛍光ディスプレイとその上下に配置された
6つのソフト・ボタン、そしてホイールの上に位置しているふたつの
パッチ・セレクト・ボタンです。
シンセサイザーの音色(パッチ、サウンド、プログラム、パフォーマンス)選択には
いろいろな方式があります。
テン・キーでナンバーを入力するもの、バンク・ボタンとナンバー・ボタンを
使うもの、などさまざまです。
音色名については、LCD(液晶)パネルに文字で表示するものがほとんどです。
これは確かに見やすいのですが、実際に選択ボタンに音色名が書いてあるわけで
はないので、適切な音色を呼び出すためには結局どの音色が
どのナンバーにメモリーされているのか頭に入れておく必要があります。
 ENSONIQ TS-10のディスプレイは、蛍光ディスプレイ
上下段にそれぞれ40字ずつ、計80字を表示することができます。
LCDの文字を見慣れた目には、いかにも読みにくい字です。
しかしエンソニックは、86年発表のESQ-1以来、VFX、SD-1と、
その時点での同社のシンセサイザーの最上位機種には一貫して
蛍光ディスプレイとソフト・ボタンを採用してきました。
下位のSQ-1等にはLCDを使用していることを考えてみても,
この選択には同社の当時のポリシーであるといえます。
LCDの文字はステージのライティングの下ではときとして読めなくなってしまう
経験された方も多いと思います。
これに対して蛍光ディスプレイは、文字自体が発光しているために
周囲の環境によって判読しづらくなることが比較的少ないと思います。
 そして、さらに秀逸なのが、ディスプレイの周囲に配置された
6個のソフト・ボタンです。
このディスプレイとボタンのおかけで、TS-10は、完全にストレス・フリーの
パッチ・チェンジを実現しています。
 ENSONIQ TS-10のパッチ・チェンジのシステムは
他社の方式とはまったく異なっています。
サウンドとプリセットは、バンクセットごとにさらに10個のバンクに
わかれているのですが、ディスプレイには常に現在のバンク内の
6つの音色名(サウンドまたはプリセット)が「同時」に表示されており
プレイヤーは、表示された音色名をみて、弾きたい音色のところにある
(上段の音色なら音色名の上の、下段なら下の)ボタンを押せばよい設計。
選択された音色名にはアンダーラインが引かれるので、現在発音している音色か
どれかも一目でわかります。
 使いたい音色がディスプレイに表示されていれば
あとはボタンを押せばいいのですから、音色ナンバーを覚える必要がありませんし
テン・キーやナンバー・ボタンに気をとられることもありません
さらに音色を変更せずにすべてのバンクの音色名を確かめることもできます。
 さて、もうひとつの大きな特徴はパッチ・セレクト・ボタンです。
曲の中には、一回しか出てこない音色というのがけっこうあるものですが
例えばライヴの時、左手で白玉コードを押さえながら右手でリフを弾き
一瞬だけベル系の音を入れるような場合。
演奏しながらベル系の音を呼び出してすぐに元に戻すというのは
たとえフット・スイッチを使ったとしてもなかなか難しいと思います
 サウンドは、最大6個のボイスで構成されていいますが
これはただ単に1プログラムに6個のオシレーターが
含まれていることを意味しているわけではありません。
各ボイスはそれぞれ粒立したオシレーター(PCMウェーブ)、フィルター、
アンプを持っていますので、サウンド自体が最大6つのプログラムからなる
パフォーマンスと考えることができる。
実はここがポイントです。
 ふたつのパッチ・セレクト・ボタンは、そのON/OFFの組み合わせによって
4つの状態が考えられる(xx、x0、0x、00)が、ENSONIQ TS-10では
これによって各ボイスのON/OFFをコントロールすることができるようになっています。
このボタンはアンラッチ・タイプなので、通常は両方OFF(××)になっています。
この状態で白玉のボイスのみがONになり、例えば右のボタンを押したときに
ベル系もONになるように設定しておけば、ボタンを押している間だけ
これらの音色が重なるということになります。
このボタンは二連フット・スイッチにも割り当て可能ですから、
一時的な音色変更をしたり、少しだけニュアンスの違う音色を
使い分けたりといったことが自由自在にできることとなります。
 
ENSONIQ TS-10ワークステーションですから
当然オンポード・シーケンサーを内蔵しています。
VFX-SD以降のエンソニックのオンボード・シーケンサーは、
トラック数やメモリーの違いこそあれすべて同じ方式のもの、
TS-10もまた例外ではありません。
12のトラックからなるシーケンス(パターン)を作成する。
いくつかシーケンスができたら、それらを適当な順に並べて
ひとつの曲にまとめる。
ソングには新たに複数のソング・トラックが発生するので
後から一曲をとおしてアドリブやフィルインを追加したり、
基本的な曲構成を決めてから最後にメロディを考える,といったこともできます。
 こうやって作ったソングやシーケンスは、バッテリー・バックアップされており
標準時30,000音。メモリー拡張ユニットを装着100,000音まで入力可能です。
バッテリー・バックアップされていますので
スイッチを入れればすぐこの前の続きにとりかかれます。
 ENSONIQ TS-10が充実した
実に素晴らしいシンセサイザーであることは間違いありません。
ASR10と並んで、その骨太のサウンドは今でも貴重な存在で
そのサウンドはたいへん評価が高いシンセですが
今回は敢えて機能面を中心にチェックいたしました。
歴史的な名機といえるサウンドと共に
このユーザーインターフェイスもその後のシンセに
少なからず影響を及ぼしたといえるのではないでしょうか



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■■■ENSONIQ TS-10スペック■■■

●鍵盤:61鍵、プログラマブル・ベロシティ、プレッシャー・センシティビティ付き
●波形:6Mバイト、254種類
●最大発音数:32音(12パート・マルチティンバー)
●メモリー:300プログラム/300パフォーマンス
●シーケンサー:分解能96、標準30,000音メモリー
●エフェクト:24ビット、カスタムDSP(73アルゴリズム、48ビット内部処置)
●外形寸法:1025.5W×368.3D×101.6Hmm
●重量:17.78kg

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