DTM音響機器レビュー

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AKAI MINIAK

AKAI MINIAK

サウンドハウス



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AKAI MINIAKを国内最低価格保証のサウンドハウスでみる

AKAI MINIAKオープン市場予想価格50,000円
■■■AKAI MINIAK機材情報■■■

 AKAI MINIAKはAlesis社との共同開発により実現した
グースネック・マイク付でボコーダ機能も搭載した
ヴァーチャル・アナログ・シンセサイザーです。
先刻発売された、サンプラーAKAI MPC5000
ヴァーチャル・アナログ・シンセサイザーが搭載されていたこともあり
AKAI MINIAKの登場を期待していた方も
少なくなかったかもしれません
AKAI professionalのシンセサイザーというと
なじみが薄いと思う方もいるかもしれませんが
AKAI professionalのシンセサイザーの歴史は古く
サンプラーの歴史的銘機と同時期に発売されていました。
AKAI MINIAKをご紹介する前に簡単に
その歴史を振り返ってみたいと思います。
AKAI professional初のシンセサイザーは1986年
画期的低価格と高音質でAKAI professionalの名を不動のものにした
歴史的銘機、12bitサンプラー S612と同年代に発売された
12DCOとVCF、VCAという構成のAX80です。
その後、1985年にはJUNO106を彷彿させる構成の
6DCOを搭載したAX60を発表しました。
この時期のシンセサイザーはアナログからデジタルへの
転換期でサンプラーSシリーズというデジタル技術を持っている
AKAI professionalも当然、デジタルへ移行するものと思われましたが
1986年、発表されたシンセサイザーは、初の完全アナログである
オシレーターにVCOを採用した AX73とそのモジュール盤VX90でした。
6音ポリ、1VCOですがPWMとFM変調など基本性能はおさえた製品で
AKAI S900との連携も可能な端子をオプションで備えていました。
しかし、デジタルへの波見に逆らうことはできず
あまり、売上を伸ばすことはできませんでした。
その後、少し期間をおき37鍵盤のコンパクトなボディに
12VCOを搭載した、VX600を発売しました。
この機種に採用されたVCOはOberheim Matrix 12と同じチップが採用され
実際の出音もOberheim Matrix 12を彷彿させる分厚く素晴らしいものでしたが
操作性が難解であったことと、Roland D-50やKORG M1など
PCM音源搭載のシンセサイザーの発売と同時期だったため
アナログシンセとしてコストパフォーマンス、出音とも
非常に優れていたにもかかわらず、埋もれた存在となってしまいました。
その後、AKAI professionalブランドのシンセサイザーは
影を潜めることとなります。
長くなってしましましたが、このような歴史を持つAKAI professionalの
シンセサイザーに一石を投ずべく発売された感のある
AKAI MINIAKを見ていきたいと思います。

 AKAI MINIAKの概要は
37鍵のキーボードを持ち同時発音数は8、1ボイスにつき3オシレータ+ノイズ
8パートのマルチティンバでの演奏も可能となっています。
また、ひときわ目立つ存在のグースネック・マイクによる
ボコーダーときのうも搭載
音作りは、2つのマルチモード・フィルタ、3つのエンベロープ・ジェネレータ、
2つのLFOと充実した基本性能を持ち
さらに、ステレオエフェクト、自由な味付けが可能です。
その他にも、フレーズ・シーケンサ、ステップ・シーケンサ、
リズム・シーケンサ、アルペジエータを搭載し
コンパクトなデザインからは想像できない多彩な機能を備えています。
 これらの機能をつかった、音色プリセットは600以上で
ユーザーエリアも合わせ最大1000音色のプログラムを持っています。
Oberheim Matrix1000という、やはり1000プログラムの
アナログ・シンセサイザーを使っていましたが
アナログ・シンセサイザーの場合、1000プログラムあれば
ない音はないという感じで、目的の音はほぼ見つかった経験がありますので
このAKAI MINIAKも通常使用は音作りの必要がなく
プリセットだけで十分使っていけると思います。

 AKAI MINIAKのオシレータはサイン波、三角/のこぎり波、
パルス波などおなじみのものはすべて用意され、それらと独立した
ノイズ・ジェネレータも装備され、外部入力端子からの音声も
オシレータとミックスして使用することができるようになっています。
またオシレータ1とオシレータ2でリング・モジュレーションも可能となっており
これらのオシレータ部で作られたシグナルはPRE FILTER MIXというミキサーで
調整し、フィルターへと送られます。

 AKAI MINIAKのフィルター部は2つのLow Pass / Band Pass /
High Pass / Vocal Formant / Comb / Phase Warpと多彩な種類をもち
直列に使用したり、並列に使用したりと
様々な音作りができるようになっています。
もちろん、エンベロープ・ジェネレータ2を使用し
フィルターエンベロープとして使用することもできます。
このフィルターの後にはPOST FILTER MIXというミキサーがあり
FILTER1とFILTER2、さらにPRE FILTER MIXからのFILTERを
通らないダイレクト音の3つをレベル、パンなどを調整して
エンベロープ・ジェネレータ1に送ることが可能で
この自由度の高さもAKAI MINIAKの特徴であるといえます。

 AKAI MINIAKのエンベロープ・ジェネレータは
シンプルで使いやすいADSR方式のもを3基用意され、
通常はアンプ、フィルター、モジュレーション/ピッチに使用されますが
すべてモジュレート可能なプログラム・パラメータに対して
エンベロープを使用することが可能となっています。

 モジュレーション用としてAKAI MINIAKでは
1ボイスに対し2つのLFOを持っています。
レート、デプス、シェイプ、テンポ・シンクのパラメータ設定が可能で、
同期は内部クロックにもMIDI経由の外部クロックに対応しています。

通常のアナログシンセはアンプ・エンベロープが最終出力となり
その後にエフェクト処理となりますが、このAKAI MINIAKでは
その前に、もう一つ「ドライブ」というセクションがあります。
この「ドライブ」はComp / Limiter / Overdrive / Distortion / Tube Amp /
Fuzz Pedalなどのいわゆるダイナミクスの調整を含む「汚し系」の専用セクションで
過激なサウンドや前に押し出すようなベース、リード系の音色を
作りたい時には強力な武器になると思います。

そしてAKAI MINIAKは、もちろん最終段に
エフェクトも用意されています。
基本的なディレイ6タイプ、リバーブ3タイプに加え
Chorus、Feedback、Theta Flanger (Phaser + Flanger)、
Thru Zero Flanger、Super Phaser、Notch Frequency、
String Phaser、40-Band Vocoder、Analysis Gain、
Sibilance Boost、Band Shift、Synthesis Input、
Analysis Signal In、Analysis Mixなど
多彩なプログラムが用意されています。

さらに、AKAI MINIAKにはシーケンス機能と
アルペジエータ機能が搭載されています。
アルペジエータ機能はご存じの方も多いと思いますが
鍵盤を押している間フレーズをループして再生するもので
おなじみのものです。
シーケンス機能は、いわゆるワークステーション型のシンセサイザーに
搭載されているような、マルチトラックの本格的なものではなく
ステップ・シーケンサーと呼ばれているもので
MPCスタイルのステップシーケンスとリアルタイム・フレーズシーケンス、
更に内蔵のドラムサウンドのためのリズム・シーケンサを搭載
それらのシーケンス情報を鍵盤に割り当て呼び出すという仕組みとなっています。
例えば、左側の鍵盤にドラムシーケンスのパターンを
右側の鍵盤には、シンセフレーズやベースのパターンを割り当てておけば
簡単に、パフォーマンスを行うことができ
また、テンポはあらかじめ設定できるのはもちろん
パネル中央のTAP TENPOボタンを4分音符のタイミングで
連続して押すことにより、そのテンポを割り出し
シーケンスがそのテンポで再生されますので
ライブやDJツールとしても使うことができると思います。

それでは、実際にAKAI MINIAKで音を出してみました。
まずは、基本的なキャラクターを見るために
AKAI MINIAKのプログラムコントロール内
プリセットプログラムを見てみました。
プログラムは、前面パネルのプログラムスイッチを押し
データノブで選択していく方式です。
音色は多彩で、数多くのバリエーションを持っています。
全体的に明るく張りのある音色で、適度なざらつきもあり
DCOオシレータタイプのアナログシンセに近い印象でした。
特にスペイシーな音色は、明るく独特のフィルターのスイープ感で
使える音色だといえます。
また、音色の中には、LFOをつかったシーケンス的な
プログラムもあり、それだけで曲のイマジネーションがわいてきます。
ベースなどは、ミニモーグを思わせるような重低音は
さすがに、値段を考慮すれば無理な注文かと思いますが
レゾナンスが効いたベースプログラムやドライブセクションを駆使すれば
かなり、強力なベース音を出すこともできます。
また、ピッチベンド・ホイールによる演奏の色づけはもちろんですが
モジュレーション・ホイールも2つ装備していますので
音色によって、フィルターのカットオフなどのパラメータが
アサインされていて、演奏しながらでも多彩なコントロールが可能です。

次にAKAI MINIAKのドラム・プログラムです。
AKAI MINIAKのドラム音源はPCM音源ではなく
あくまで、ヴァーチャル・アナログ音源を使用したものですので
音色としては、TR808やTR909のバスドラム、タム
最近の機種では、KORG ER1に近いものです。
先ほどプリセットプログラムを呼び出したボタンの隣の
「RHYTHMS」ボタンを押して選択します。
リズムプログラムは、左側の鍵盤にシーケンスによるリズムパターンが
右側に鍵盤に、その単発音が割り当てられている構成で
ヴァーチャル・アナログ音源ですが
思った以上の多彩なバリーエーションを持っていると思いました。

次はその隣にある「SEQUENCES」ボタンです。
これは、ベースやシンセ音のシーケンスフレーズによる
パターンがプロセットされており、様々なフレーズが用意されています。

そして、プログラムコントロールの一番左のボタン「MULTI」を
押すことにより、今まで紹介した、「PROGRAMS」「RHYTHMS」
「SEQUENCES」の3つを複数組み合わせた使用した
プログラムがプリセットされています。
8ボイスという制限はありますが、「MULTI」プログラムで
ドラム、ベース、シンセフレーズなど曲の骨格をほぼ完成できるほどの
演奏を行うことができます。
もちろん、ライブでのパーフォーマンスも考慮されており
左手で1つの鍵盤を押さえるだけで、リズムとベースフレーズが演奏され
右手でシンセフレーズと1人でアンサンブルを完成させることのできる
プログラムもプリセットされています。

AKAI MINIAKはコンパクトなボディに
グースネック・マイク付でボコーダ機能も搭載して
市場価格50,000前後と魅力的な製品であるといえます。
コンピューターとの連携によるエディットができない点は
残念ですが、プリセット音が多数あり、バリエーションも豊富ですので
1から、エディットする場面はあまりないと思いますでの
問題ないと思います。



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■■■AKAI MINIAKスペック■■■

●シンセサイズ方式:バーチャルアナログ(減算式)、ノイズジェネレータ、FM
●同時発音数:8ボイス
●マルチパート数:8パート
●オシレータ部:ボイス毎に3オシレータ、連続可変ウェーブシェープ、
 シンク、FM(リニア/エクスポネンシャル)、リングモジュレーション
●フィルタ部:マルチモード・レゾナント・フィルター x2
(Low Pass / Band Pass / High Pass /
 Vocal Formant / Comb / Phase Warp)
●モジュレーション部:マルチウェーブシェープLFO x2、サンプル&ホールド
 トラッキング・ジェネレータ、
 フリー・ルータブル・モジュレーション・マトリクス
●エフェクト部:ドライブ・エフェクト(Comp / Limiter / Overdrive /
 Distortion / Tube Amp / Fuzz Pedal)、2系統エフェクト(FX1:Chorus /
 Flanger / Phaser / 40-band Vocoder、FX2:Delay / Reverb)
●シーケンサ部:ステップ・シーケンサ、アルペジエータ、
 ドラムマシン・リズムシーケンサ、フレーズシーケンサ、分解能:4分音符120
●プログラムメモリ:最大1,000プログラム/マルチ
●キーボード:シンセ・アクション・37鍵
●キーボードベロシティ:装備(カーブ設定可能)
●MIDI端子:IN / OUT / THRU
●オーディオ入力:バランスタイプ 1/4" TRSフォーン x2、
 XLRキャノンコネクタ(マイク)
●オーディオ出力:バランスタイプ 1/4" TRSフォーン x2、
 1/4" TRSヘッドフォン
●ペダル・インプット:アサイナブル・エクスプレションペダル、
 サスティンペダル
●サイズ/重量:W 580xD 276xH 82 mm/5.4kg

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