DTM音響機器レビュー

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CASIO CZ-101

サウンドハウス



casio-cz101.jpg


CASIO CZ-101
価格89,000円(1985円当時)
■■■CASIO CZ-101機材情報■■■

2012年現在、CASIOはホームキーボードで有名なメーカーですが
1980年代後半、独自の音源方式を採用した
デジタル方式のシンセサイザーCZシリーズを販売していました。
その中でもこのCASIO CZ-101
コンパクトで低価格なのと、他では得られない独特の音色で
再評価されるようになりました。

CASIO CZ-101は当時新開発だったP.D.音源を採用
デジタルシンセサイザーとして9万円を切った価格に加え
乾電池で起動可能であることなど、
当時としては画期的な商品であったと言えます。

CASIO CZ-101のサウンドの特色とも言える
P.D.音源はフェイズ・ディストーション(Phase Distortion)の略で
正弦波(正確にはコサイン波)の位相を歪ませることで
波形を作り出すデジタル方式の音源です。
P.D.音源の波形はノコギリ波、矩形波、パルス波、ダブルサイン波、
レゾナンス(3種類)、矩形波~パルス波の8種類
それらを組み合わせることで33種類のバリエーションを持っています。
当時はアナログシンセが主流でしたので
オシレーター部分で33種類もの波形を持っているのは
画期的だったと言えます。

CASIO CZ-101ではこのオシレーター(DCO)を2系統搭載
フィルターに当たるDCW、そしてアンプのDCAにて音作りを行っていきます。
当時デジタルシンセといえばFM音源のYAMAHA DXシリーズが
一世を風靡していましたが、音作りが難解で熟練が必要でしたが
このCASIO CZ-101はDCO-DCW-DCAと
アナログシンセサイザーに近い構成で、
わかりやすく音作りが行えるといえると思います。
気をつけなければならないのは、DCWにはレゾナンスは搭載されていません
当時のデジタル技術では再現出来なかったのが非搭載の理由ですが
その代わりに波形にレゾナンス波形が用意されていますが
レゾナンスを発振させたような音色は作り上げることは出来ませんでした。

エンベロープ・ジェネレーターはDCO、DCW、DCAそれぞれに
1基ずつ搭載されていて、それぞれ独立して設定可能になっています。
エンベロープ・ジェネレーターは8ステップ方式で
ADSR方式よりも細かな設定が可能で、微妙な音色変化にも対応可能です。

さらに、これらのDCO、DCW、DCA、EG、DLFOなどを1つのブロックとして
2系統を合わせて発音させることができ、
ライン1、ライン2と呼んで、デチューン及びアウトプットの
設定が行えるようになっています。
ライン1、ライン2それぞれの独立出力、ライン1+デチューン設定したライン2、
ライン1+デチューンしたライン1と4つの組み合わせが出来るようになっています。
デチューンは、オクターブ単位、半音単位、ファインチューニングの設定で
上下に行うことが出来るようになっています。
このように基本的には2系統のサウンドを1音色として演奏していますので
スペック的には8音ポリですが、実質には4音ポリと考えた方が
よろしいかもしれません

またこのCASIO CZ-101はもちろんMIDIにも
対応していますが、MIDIモード4にも対応しており
4パートのモノラル・マルチティンバーでの演奏も可能となっています。

このようにして作られたブラスやストリングス、パーカションなど32音色が
あらかじめプリセットされており、その内16音色はユーザーエリアとして
オリジナルの音色を記録することが出来ます。
さらにオプションですが拡張RAMカードリッジRA-3を使用することにより
さらに16音色のメモリー容量を拡張できる仕組みとなっています。

パフォーマンスにおいては、基本的なピッチベンダー、ビブラートは
もちろん搭載していますが、当時としては珍しかった
ポリフォニックのポルタメント機能が装備されていました。
また、ショルダーストラップ用の金具が用意されていて
小型軽量を生かしてショルダーキーボードとして
使用できるようになっています。

CASIO CZ-101はP.D.音源の記念すべき第1号機、
その後、標準鍵盤のCZ-1000、
シーケンサーなど機能を拡張したCZ-5000
フラッグシップモデルのCZ-1を進化を続けましたが
最初のモデルをミニ鍵盤で発売したところなど
当時としては異色であり、小型軽量のシンセサイザーというジャンルを
提案したこのモデルの存在意義は大きかったと思います。



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■■■CASIO CZ-101スペック■■■

●鍵盤:49鍵 ミニ鍵盤

●同時発音数:8音

●音源方式:PD音源(Digital Phase Distortion Synthesis)
  (sine, saw, square, pulse, resonance, double-sine, saw-pulse)

●DCW:8ステップ・エンベロープ・ジェネレーター、
    レベル、レイトコントロール、キーフォロー

●DCA :8ステップ・エンベロープ・ジェネレーター、
    レベル、レイトコントロール、キーフォロー、ヴォリューム

●メモリー:16プリセット、16ユーザー、
    (拡張RAMカートリッジRA-3にて+16音)

●MIDI対応

●外形寸法:676W×208D×70Hmm

●重量3.2kg

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テーマ:DTM、宅録、ミックス、レコーディング、機材 - ジャンル:音楽

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