DTM音響機器レビュー

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Roland XP-50

Roland XP-50


サウンドハウス


roland -xp50
Roland XP-50
価格175,000円(1995年当時)

■■■Roland XP-50機材情報■■■
Roland XP-50はマルチティンバー使用でシーケンサーを内蔵する
ワークステーション型シンセサイザーが主流となった
1995年に発売されました。
Roland XP-50の他にも各社ワークステーション型シンセサイザーを
発売していましたが、当時としてはスペック的にも
Roland XP-50は他を凌駕しており、本当の意味で本格的な楽曲を
1台で制作できる環境を整えた製品であると言えます。

Roland XP-50のスペックは、当時音源モジュールの定番となっていた
JV-1080と同スペックで、MCシリーズ譲りのシーケンサーを搭載
さらに、記録媒体として当時の定番であった
フロッピーディスクドライブを装備しています。
音作りから、音楽制作、保存まで、Roland XP-50のみで完結できる
当時としてはハイスペックを持っていました。

それでは、さらにRoland XP-50を詳しく見ていきたいと思います。
まずは、Roland XP-50の音源部分から、
Roland XP-50の音源は、同時発音数64音、パート数16パートと
スペックを見ればJV-1080をそっくりそのままの音源を
移植されている印象ですが
実際にはXP50とJVシリーズは使われているチップは異なり
ウェーブフォームもほとんどは新規に作られたものです。
JV-1080の音源をそのまま入れるのではなく
丹念に見直されて搭載されています。
しかしながら、JV-1080の最大の魅力とも言える
ウェーブ・エクスパンション・ボード(SR-JVシリーズ)の
拡張性は継承されており、Roland XP-50も4枚まで
搭載することが出来るようになっています。

JV1080で使用可能だった、D/JVシリーズ用PCMカード
SO-PCMシリーズ
は残念ですが本機では使用できませんので
ご注意ください。

Roland XP-50の音色メモリーは、プリセットでパッチ512音色、
それらを組み合わせる、パフォーマンス64音色、
リズム・セット8セット。
ユーザーメモリーは、パッチ128音色、パフォーマンス32音色、
リズムセット2セットを装備
そのほかに、GMモードのセットも用意されています。

Roland XP-50の前面パネルを見てみると、鍵盤数は61鍵、
左側にはフロッピーディスクドライブを搭載し
その下にはヴォリュームと様々な機能をアサインすることができる
C1/C2、2つのスライダーが装備されています。
その下にはベンドレバーが用意されており
ローランドのシンセサイザーを使用したことのある方でしたら
おなじみの感覚で、操作することが出来ると思います。
パネル上のボタン類は、シンプルな操作で素早く
操作ができるように考えられており、
オペーれーションに慣れれば、
多彩な機能をスムースに操作できるという印象です。

次に、Roland XP-50のリアパネルですが
ペダル端子が2つ、ホールドペダル端子が1つ
MIDI IN/OUT/THRU端子、ヘッドホン端子が1つ
ステレオ音声出力端子が1つというシンプルな構成です。
これだけの音源を搭載していながら、音声出力端子が
ステレオ1系統のみというのは残念な使用ですが
本体内でも、内蔵エフェクターを利用した
高度なミキシングの機能が搭載されていますので
あくまで、Roland XP-501台で音楽制作を完結させるのが
前提の仕様ともいえると思います。

その内蔵エフェクターについて見ていきたいと思います。
Roland XP-50の内蔵エフェクターはJVシリーズを大幅に
機能強化した内容で、リバーブ、コーラス、EFXという
3系統のエフェクターが内蔵されています。
EFXとは、いわゆるマルチエフェクターで、
EQ、ディストーションなどの歪み系、コンプレッサー、
ロータリー、エンハンサー、スペースディレイ、ピッチシフター、
コーラス&ディレイなどの複合エフェクターまで、40種類装備されています。
4相コーラスやコンプレッサー、ディストーションなど
それまでのJV、JDシリーズにはなかったエフェクターが内蔵されており
充実した内容となっています。
もちろん、エフェクターの任意のパラメータをスライダーに割り当て
操作することも出来るようになっています。

次にRoland XP-50の本体に内蔵されているシーケンサーについて
見ていきたいと思います。
Roland XP-50に内装されているシーケンサーは
単体シーケンサーであったMCしリースのSuper MPCを
継承しつつ、大幅に機能強化がなされています。

トラック数は、16フレーズトラック+100パターントラックという仕様で
パターントラックをフレーズトラックに貼り付けていく
とう打ち込み方法が一般的かと思います。
また、このパターントラックを指定した鍵盤に割り当て
鍵盤を抑えるだけで、パターントラックが演奏される
RPS(リアルタイム・フレーズ・トラック)機能があり
サンプラーでフレーズサンプリングした音源を鳴らすのと
同じような演奏が可能となっています。
クオンタイズも、通常のクオンタイズに加え、
R&Bやダンス系のハネたシャッフル・クオンタイズや
16分類、90種類のテンプレートが用意された
グルーブ・クオンタイズなどが搭載されています。
これらの昨日は、現在のシーケンサーでは当たり前の昨日でしたが
当時のワークステーション・シンセサイザーの
内蔵シーケンサーには搭載されていませんでしたので
待ち望んでいたユーザーは多かったと思います。
また、Roland XP-50のクオンタイズにはプレビュー機能があり
2〜4小節クオンタイズをかける前に、クオンタイズ処理後の結果を
聞ける機能がもあります。
もちろん、アンドゥ/リドゥ機能も搭載されています。

また、Roland XP-50のシーケンサーの特徴として
フロッピー・ディスク・ドライブのシーケンスデータを
ダイレクトに再生するクイックプレイ機能が装備されています。
当時のシーケンサーはデータを本体のメモリーに読み込んでから
再生するのが一般的でしたが、このRoland XP-50では
ディスクから、ダイレクトに読み込んで再生することが出来ますので
次々に曲を再生したいライブなどでは、曲間で次の曲をロードする
時間が必要ありませんので、ディスクに入る限りの
連続再生が可能となっていいます。
これは、従来家庭向けのSB-55とというMIDIファイルプレーヤーには
搭載されていた機能ですが、このようなワークステーション型の
シンセサイザーに搭載されるのはRoland XP-50がはじめてとなります。

Roland XP-50以前JV-1000という、やはり、ワークステーションタイプの
シンセサイザーがありましたが、こちらはJV-80とMC-50MKIIを
ただ単に同じシャーシに詰め込んだ印象でしたが
Roland XP-50は一からワークステーション・シンセサイザーとして
オリジナルに設計された印象です。
また、同社としてははじめてRISC CPUを搭載したのも見逃せません
筆者はD-70を所有したこともありますが
音源を同時にならすと発音数に余裕があっても画面表示が遅れたり
音が詰まったりといった現象がありましたが
このRoland XP-50ではそのようなことはありません。
筆者もこのRoland XP-50を実際に使用してみるまでは
JV-1080に鍵盤とシーケンサーがついたという認識でしたが
音源部分、エフェクト、シーケンサー部分と確実に進化をしている印象です。
シーケンサー部分はさすがに現在のDAWソフトには遙かに劣りますが
今でも、その音源・エフェクト部分は色あせることがなく
十分に使用することが出来る音源であると思います。






■■■Roland XP-50スペック■■■
■シンセサイザー部
●音源:PCM方式
●パート数:16(パート10はリズム・パート)
●最大同時発音数:64音
●エフェクト
EFX:40種類
リバーブ:1種類(8タイプ)
コーラス:1種類
●プリセット・メモリー
パッチ:512
パフォーマンス:64
リズム・セット:8
●ユーザー・メモリー
パッチ:128
パフォーマンス:32
リズム・セット:2
●ウェーブ・エクスパンション・ボード(別売)
最大4枚(A~D)

■シーケンサー部
●トラック数
フレーズ・トラック(16MIDIチャンネル/トラック):16
パターン・トラック(16MIDIチャンネル/トラック):1
テンポ・トラック:1
ビート・トラック:1
※ パターン・トラックには100個までのパターンを作成可能。
●インターナル・メモリー
ソング数:1
記憶音数:約20,000音
ソング長:9998小節
●3.5インチ・マイクロ・フロッピー・ディスク(2DD/2HD)
ディスク・フォーマット:720Kバイト(2DD)、1.44Mバイト(2HD)
記憶音数:約90,000音(2DD)、約180,000音(2HD)
記憶ソング・ファイル数:最大99
●ロードできるソングの種類
XP-50のソング(MRC Pro)
スタンダードMIDIファイル(フォーマット0)
スタンダードMIDIファイル(フォーマット1)
S-MRCのソング(MCシリーズのシーケンサー)
●セーブできるソングの種類
XP-50のソング(MRC Pro)
スタンダードMIDIファイル(フォーマット0)
スタンダードMIDIファイル(フォーマット1)
●分解能
96クロック/4分音符
●データ入力方式
リアルタイム、ステップ
●最大同時入力音数(リアルタイム・レコーディング時)
64音
●最大同時出力音数
64音/トラック
●テンポ
20~250
5~500(テンポ・トラック使用時)
●拍子
1~32/16、1~32/8、1~32/4、1~32/2
■その他
●鍵盤
61鍵(ベロシティー、チャンネル・アフタータッチ付き)
●ディスプレイ
40桁2行(バック照明付きLCD)
●接続端子
ミックス・アウトプット・ジャック(ステレオ)
ヘッドホン・ジャック
ペダル・ホールド・ジャック
ペダル・ジャック(1、2)
MIDIコネクター(イン、アウト、スルー)
●電源:AC100V(50/60Hz)
●消費電力:21W
●外形寸法:1023(幅)×348(奥行)×97(高さ)mm
●重量:9.3kg



サンプリングCD・ムービー素材集LGR LABEL
http://www.lgril.com/

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テーマ:DTM、宅録、ミックス、レコーディング、機材 - ジャンル:音楽

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